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その辺の漫画描き「牛帝」のポータル的ブログでした(引越しました)
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>たった6枚の「商業画質」原稿

自分の過去原稿を見返してました。作画をかなり頑張った「アナムン」と、「ナイチンゲール」(の1・2ページ目)だけは、お金を払ってもいいかも…などと自画自賛w
逆に言えば、僕は今まで7~800枚くらい原稿を描いてますが、お金を取れる最低レベルの画質に達した原稿が、この6枚しかなかったとも言えます。過去に6枚だけ、お金を取れる瞬間があった…とも言えます。

このたった6枚の原稿が、現在の僕に対しての、わりと重要な示唆を含んでるんじゃないか、などと思いました。

※以下「アナムン」の話が出てきますが、これは僕が描いた漫画版の、それも作画面に限った話で、原作ゲームとは一切関係ありません。

 ~~~

>「アナムン」という正答、兼、失敗フラグ

「使用時間を気にせずに最高画質を目指す」という試みをして、5ページに2ヶ月かかったものの、僕の中でほぼ唯一「商業画質」に達した「アナムン」という漫画があります。

それを描いた時に、
「こんな時間がかかるんじゃダメだ。1ページ1日以下で描かないと… 1ページを1日以下で描くことがマストで、そのスピードで商業画質に達しないようなら、画力が足りない。だから、練習して画力を上げよう」
と思いました。

この漫画が実は正答でもあり、また同時に、この体験が失敗フラグを立てたのではないか。

アナムンはさすがに時間かけすぎでしたが、
「時間と手間ひまを惜しまず、最高画質を目指す」
という描き方が、実は「プロの原稿」を描く上での基礎の基礎なのではないか。

僕の原稿と、プロの原稿の間に大きな差がある原因は、「画力」であると信じて疑わなかったのですが、それよりも「意識」「スタンス」の方が、より致命的な違いなのではないか。
プロ水準の画才であっても、現在の僕のようなスタンスで描き飛ばしてれば、アマチュア的な原稿ができちゃうし、逆に僕の画力でも、プロのスタンスで時間をかけて取り組めば、プロの最低レベルギリギリくらいの原稿は描ける。

だから、アナムンの描き方は実は正解だった。
しかし、アナムンが時間的に「失敗」したことで、僕自身がそれを否定してしまった。

実はプロも、プロのスタンスで原稿を描くと、僕とあんまり変わらないくらいの実働時間が要るのだけれど、一日の執筆時間をべらぼうに長くしたり、その後の「慣れ」による時間短縮などで、なんとか1ページ1日以下くらいのペースにしている。
なので、「1ページ1日以下のペースで描く」スタンスとは、根本的なところで違っているのではないか。

 ~~~

>二つのスタンス

まとめると、「アマチュアの描き方」と「プロの描き方」という、決定的に異なる二つの「スタンス」があって、その二つを混同したことが、僕の致命的な勘違いだったのではないか…そんなことを思いました。

…まあ、だいぶ前にコメントで某先生に指摘されたことですけどねw

 ~~~

>「二つのスタンス」の具体的違い

さらに煮詰めると、「二つのスタンス」の具体的な違いというのは、
「線の数と精度」
と、ある程度は言い換えられるのかもしれません。

デッサン力が高くても、線がスカスカで荒ければ「絵の上手い同人」に見えるし、逆にデッサン力があんまり高くなくても、線数が多くて精度の高い線を引いていれば、「絵の下手なプロ」に見える。だから僕の場合、ちょこちょこスケッチをして、毎日ガリガリ描きこみまくってたころが、一番”プロっぽい”作画に見えていた気がします。

もちろん、ただ描きこめばいいってもんじゃないってこともわかってますw
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コメント
この記事へのコメント
なるほど、確かに「"プロのレベルに到達させるつもり"で描いていないのだから、その漫画は当然プロレベルには到達しません」からねぇ。

プロになってからの時間の問題は、「そのためにアシがいる」という考え方もできます。そして、時間短縮できた分を、プロの画力に近づくよう描き込みに費やせば良いでしょう。一日の執筆時間を長くするとか「慣れ」による解決法だけだと、それで一日におさめると考えるには確実性が弱くて納得しにくいものがありますからね。


原稿料がまぁ計算都合上1Pあたり5000円ぐらいだとして、時給1000円なら5時間で1P描く。600円なら8時間ちょい。…うんまぁ、時給換算するとどの業界も結構酷かったりしますから、これは気にしないほうが良いですねw(;^ω^)。


> もちろん、ただ描きこめばいいってもんじゃないってこともわかってますw

鉛筆スケッチの本によると、近景は粗く、遠くなるにつれて描き込み密度が上がっていく。ただし、遠景になると線が隙間なく密集しているので一本の線になる。…だそうです。つまり、線画の場合、粗い(近景)・超絶描き込み(中景)・単純化(遠景)となり、背景の描き込み度合いは遠近の表現手段として使い分ける、というのが一つの考え方です(なんだかテキトーな記憶と知識で思いっきり間違ったことを言っている気がしますが、とりあえず発言は残しておきますw。勉強したいと思います)。
あとは、場面の圧縮開放など、いわゆるメリハリ付ける目的でとかかな。



あと、これは全く関係ない話なんですが、同人王など牛帝作品を読んでいると、割とよく「うしろあたま」の構図を使っているのが気になります。人間は顔で認識したり、顔を目で追いかける習性があるので、漫画を読むときも自然とキャラクターの顔を追いかけるように読んでいます。なので、唐突にうしろあたまの構図が入ると、そのコマで起こる「途切れた感じ」に意味を求めたくなります。それが作者の意図していないものならば、読者には違和感として残ります(私だけかもしれないけどw(^ω^;))。
少なくとも、多用すべき構図じゃないと思いますし、効果的に使えたら良いなぁと思います。
(…なんだか、同じ話を前にもしたような気がする病だわ、コレw。もしそうでしたらスミマセン)
2010/01/21(木) 01:16 | URL | ▲ #c7pQDuTU[ 編集]
時間とクオリティの両立って難しいですよね。書き込みすぎてもただ手の運動にしかならなかったり。

自分的には頭にイメージがしっかり確立した時は時間とデッサンともに調子いいのですが、見切り発車で描き始めると両方グダグダになってしまいます。(時間掛かる、線多くて汚い、なのにデッサン狂ってる三重苦)

少ない線でデッサン取れた絵を短時間で書ければ言う事なしなんですがね…。
そりゃいくらなんでも贅沢かな
2010/01/21(木) 02:44 | URL | 鉱油 #XcwjeAq2[ 編集]
▲さん

>プロになってからの時間の問題は、「そのためにアシがいる」という考え方もできます。

自分で全部描くとなると、戦略もクソもなくて、ただひたすら描くしかないですが、アシがはいると、いろいろ戦略に柔軟性が出てきそうでいいですねー(制約もいろいろ出てくるでしょうが)
…でもまぁ、僕がアシを雇う機会があるかどうかすらわからないので、夢の話ですねw

>鉛筆スケッチの本によると、近景は粗く、遠くなるにつれて描き込み密度が上がっていく。

なるほど。勉強になります。
ただ、僕が言いたかったのはもっと単純なことで、「構図が決まってないと、描きこんでもどこか見栄えがしない」ということです。アナムンがよかったのは、構図をパク……ゲフンゲフン。インスパイアしたからってのも大きいでしょうね。

>あと、これは全く関係ない話なんですが、同人王など牛帝作品を読んでいると、割とよく「うしろあたま」の構図を使っているのが気になります。

なるほど。いや、その話は初だったかと。確かに後ろ頭構図は多用してますねー 処女作からちょこちょこ出てくるので、なんかもう本能的なものなのかも。
この構図、なにも考えずにリズムで適当に入れてましたが、たしかにもうちょっと考えた方がいいかもですねー ただ、これをいれないとなると、僕的に難易度がかなり高まってきて、手が遅くなりかねないので、少なくとも同人王では多様せざるをえないかもですw


鉱油先生

>時間とクオリティの両立って難しいですよね。書き込みすぎてもただ手の運動にしかならなかったり。

描きこめばいいってもんじゃないのが難しいんですよね。まあ逆に、「描きこめば描きこむほどいい」という単純な世界よりかはマシなのかもしれませんがw(時間的に)
なんでもそうなのかもしれませんが、投資して、大きな効果が出るところと、そんなでもないところがあって、その辺を見極めて、効率良く投資するのが、ひとつの上手さであり、センスなのかもしれないですね。

>自分的には頭にイメージがしっかり確立した時は時間とデッサンともに調子いいのですが、見切り発車で描き始めると両方グダグダになってしまいます。(時間掛かる、線多くて汚い、なのにデッサン狂ってる三重苦)

僕は頭にイメージが浮かぶってことがほとんどなくて、いつも見切り発車ですねー だから顔がコロコロ変わると、以前指摘されたことがありますが。やっぱ僕は手癖の人なんすねぇ…

>少ない線でデッサン取れた絵を短時間で書ければ言う事なしなんですがね…。

なんか、ものすごい上手いアニメーターとかが、たまにシンプルな方向に向かいますが、ああいうのがひとつの理想ですよね。
2010/01/23(土) 11:10 | URL | 牛帝 #-[ 編集]
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