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その辺の漫画描き「牛帝」のポータル的ブログでした(引越しました)
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あるWEB漫画描きさんに、作品を見せていただきました。
その時に、
「起承転結の『起』」
についての話になったのですが、自分の考えを上手く説明できなかったのが悔しかったので、まとめてみましたw

 ~

>「沙弥MAMZEM」の冒頭は完璧

もう消されてしまいましたが、ワロスに載っていた、カタギリ先生の「沙弥MANZEN」を読んだ時に、
「あっ、これは完璧な冒頭だ!」
と思いました。「ストーリーのベクトル」というものが、完璧な形で示されていると。

「沙弥MANZEN」の冒頭を、記憶を頼りにまとめます(間違ってたらすみません)。

・主人公の坊さん、額に呪いのお札を貼られてしまう。
・お札をはがされると主人公は死ぬ。
・そのため、偉い坊さんのいる遠くのお寺にいき、お札を外してもらわないといけない。
・でも、道中には妖怪がうようよいて、襲ってくる。
・坊さんなので、妖怪を殺してはダメ(不殺生)。

こんな感じだったはずです。

 ~

>「沙弥MANZEN」冒頭のポイント

この冒頭のポイントは、

(1)「物語のゴール」が設定された。
(2)ゴールに向かう上での「お邪魔キャラ」が設定された。

の2点だと思います。

まず、

(1)「物語のゴール」が設定された。

により、物語に明確なラインができます。
話は、「お寺に向かう」というベクトルで流れていき、お寺に到着して、お札を外してもらった時点で、話は終了となります。

しかし、お寺に行くだけなら、時間さえかければ簡単にいけてしまうし、特に盛り上がるポイントもありません。それでは漫画として面白くない。

そこで(2)の、
「ゴールへ向かう主人公を、お邪魔キャラが邪魔する」
ということが重要になってきます。

 ~

>お邪魔キャラ

スポーツ漫画で言えば、

(1)「あるスポーツの大会で優勝する」

というゴールが設定されれば、漫画のベクトルは定まります。
しかし、ただ粛々と練習して、淡々と優勝しても、あんまし盛り上がりません。

そこで、同じく一位を狙う、強力なライバル(お邪魔キャラ)を置くのが定石になります。
すると、
「ライバル(お邪魔キャラ)とバトルして、勝って優勝する」
という方向で、クライマックスを作りやすくなりますし、様々な要素をまとめやすくなります。

 ~

>「同人王」の場合

この二つのポイントを、自作品の「同人王」で説明しますと、

(1)「物語のゴール」が設定される。

 → タケオが同人王になる

(2)ゴールに向かう上での「お邪魔キャラ」が設定される。

 → タケオ自身の才能のなさ・後ろ向きさ

…となり、ストーリーは、
「同人王を目指すタケオが、自分の才能のなさ・後ろ向きさと戦う物語」
となります。

「主人公とお邪魔キャラが同一人物」というのは、わりと応用編なので、もっと早くに真一の天才ぶりを出して、ライバル(お邪魔キャラ)として設定した方が、話としてすっきりしたし、描きやすかったかもしれません。

 ~

>「沙弥MANZEN」のお邪魔キャラ

「沙弥MANZEN」の「お邪魔キャラ」は、上に書いたように妖怪なんですが、これに、

 ※ 妖怪を殺してはダメ ※

という条件を加えたのが、新しいし、面白い。

「妖怪がでるけど、ぶっ殺していい」
だったら、いくらでも解決策が思い浮かびますし、ありがちな感じですが、「殺してはダメ」となると、これは難しい。どう考えても、あっという間に殺される寸前まで追い詰められるイメージしか思い浮かびません。そこから逆転大勝利する方法も、ちょっと考えられない。
素晴らしい「障害」だと思います。

そういう無理難題を、「アッー!!」と驚くような奇想天外な方法で解決してしまうことができれば、読者は拍手喝采を送ってくれると思います。

 ~

>まとめ

この視点から、起承転結を、「起・結」に焦点をあてて簡単にまとめますと、

 ~

「起」

(1)「物語のゴール」が設定される。
(2)ゴールに向かう上での「お邪魔キャラ」が設定される。
※「終わり」が設定されて、ようやく物語が始まる。

「承・転」

なんやかんやあったり、「お邪魔キャラ」とバトルしたり。

「結」

「物語のゴール」に到着する。あるいはできない。

 ~

…ということになると僕は考えています。
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