FC2ブログ
その辺の漫画描き「牛帝」のポータル的ブログでした(引越しました)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010年ごろに比べて僕の生活態度が良くないと感じることがあり、原因を考えた結果、「当時のほうが時間の使い方が上手かった」という結論になりました。2010年はじめごろから「時間の使い方」に注目しはじめ、そのことで同人王の連載状況などが改善されたのですが、連載終了から忘れ始めます。

当時考えていた時間の使い方の原則(?)を思い出したので、自分用の備忘録として書いてみます。理想論っぽいことが書いてありますが、もちろん現実的にはこんなにスマートにできませんw



(1)小さな時間のロスを改善していく

・パソコンの「ファイルの保存」は、マウスから行うよりもキーボードの「Ctrl + S」で行った方が数秒早く終わります。ごくごく小さな時間短縮ですが、何百回、何千回と繰り返す作業なので、長期的にはそこそこまとまった時間になるはずです。



(2)トラブルの原因を可能な限り事前に潰す

・物事がスムースに流れていればストレスもなく、生産性も高いですが、トラブルでつまづいてしまうと生産性が落ちますし、ストレスもかかります。

・漫画の〆切が迫ってくると、なぜか他の雑用も集中して迫ってきます。同人王に〆切はありませんでしたが、できるだけ日常の雑用を先回りして片づけ、モチベが落ちる前に先手を打って漫画作業を休んでいました。



(3)集中すべき時と切り上げる時のメリハリをつける

・ダラダラと一日中作業したりしなかったりするよりも、集中するべきときに集中し、切り上げるときはスパっと切り上げて休んだほうが生産性が上がります。

・同人王の時は、週5日、1日2時間~2時間半集中して描き、それ以外の時間は休んでメリハリをつけていました。

・「1日2時間の範囲内でやりくりする」ことで、勉強になった点も多かったと記憶しています。



(4)時間の使い方をこまめに記録する

・時間の使い方は、実際に記録しないと実態がわかりません。正確な実態が分からなければ改善は難しいため、頭でわかったつもりにならず、面倒でもこまめに記録することが大切です。



(5)全てはつながっており、軽視してよいことはない

・原稿の時間を30分/枚削ることは難しいですが、日常の雑用を合計で30分短縮するのはそれほど難しいことではありません。しかし30分は同じ30分で、短縮した30分ぶん余計に漫画を描くこともできます。

・パソコンで作画する際、作画時間を短縮することは難しくても、作画以外のWindowsの作業を高速化できれば、トータルでのパソコン作業時間を短縮できます(ファイルを整理して探す時間を削るなど)。

・モチベーションに関しても同じ原則が当てはまります。嫌なことがあった日に漫画を描くモチベはなかなか上がりませんが、日ごろのちょっとした注意で回避できるトラブルも少なくありません。うまくトラブルを回避できれば、漫画のモチベーションも下がりにくくなります。

・時間もモチベーションも、日常と漫画がそれぞれ独立して存在しているわけではなく、地続きです。ですので、どちらか片方でトラブれば反対側にもしわ寄せが来ますし、逆に片方をうまくかたづけられればもう片方にも余裕が出ます。日常も漫画もどちらも大事で、両方軽視するべきではないと感じます。
昔のゲームラボを読んでいたら、面白い一文があったので抜粋・引用します。

『マンガ業界で生きるということ 作家の仕事場』
黒目 舞(『ゲームラボ』2002年1月号 P106)

「こちら亀有公園前派出所」の秋本治は〆切りを守るので有名…というより、仕事が周到すぎて、編集者にとっては神様のようにありがたい存在だという。マンガ家には極めてめずらしいことに、規則正しく時間どおりに仕事をし、原稿をきっちり仕上げる作家なのだ。
 アシスタント募集のさいには「土日は休めます。スケジュールが狂うことはいっさいありません」と明言し、事実、看板に偽りなしの見事さ。こうなると一般企業とほとんど変わりがない。それどころか、ストック原稿をつねに何か月分か用意してあり、好きなときに遊んだり旅行したりという、マンガ家にあるまじき(??)優雅な生活を送っているらしい。
 しかも普段は複数台のテレビで同時に別々のチャンネルを映しっぱなしにして、できるかぎりの新聞・雑誌に眼を通しているというウワサもある。毎週の一話完結方式にもかかわらすネタ切れを起こさないのは、つねに情報収集を怠らない、この姿勢ゆえだろう。


その後8年くらいたって、テレビで秋本先生の特集が組まれましたが、おおむねこの文章と一致する内容でした。

作家は違いますが、藤田和日郎先生が『うしおととら』か『からくりサーカス』のあとがきマンガで、映画を流しながら仕事をする場面を描いていました。当時は単なる作業用BGVだと思ってましたが、実際は作業用BGVであると同時に、ここから新しいネタを仕入れており、だからこそ過酷な週刊連載でもロングランできるのかもしれないと今は思います。
今朝、Twitterでこんなことを書きました。

「スマホ用RPGツクール」みたいなやつは多分需要あると思うのですがどうでしょう。単純にiPhoneでフリゲーができたら楽しそうですし、うまく開発できれば新しいプラットフォームを開拓できるのでは。

大昔、ガラケー用のRPGツクールがありましたが、当時といまとだとかなり状況が違うので、むしろいまこそ出るべきなのではないかと。


それに対して、このような反応が。



HTML5で動くRPGツクールは、かなり夢がひろがりんぐですね~ また別の方からは…


これも非常にごもっともなご意見です。例えるなら『Dante98 for iPhone』のような、スマホ用のRPGツクールエミュがあれば、過去の資産を活用できます。
需要はあると思うので、なにかのキッカケになればと思い、簡単にですが一つの記事にまとめてみました。



(9/17 15:49追記)

TLで教えていただいたのですが、すでに開発中のがあったようです。





ただ、両方とも投稿が2年前ですね…
120911 総集編写真

□ (2)『総集編同人誌』はますます増える

最近はCOMITIAなどで、100ページ超の『総集編同人誌』をよく見かけます。総集編同人誌は、出す時の手間が大きく印刷費もかかりますが、作者本人も、購入者の満足度も非常に高い。
『採算度外視でやりたいことをやり、作者・読者ともに満足を得る』
というCOMITIAマインドとの相性もよいため、これからますます増えると予想しています。

100ページを超える同人誌は、印刷費的に一見無理そうに思えますが、実は100部程度出せばぎりぎりプラマイゼロになるバランスになっています。漫画歴・同人歴の長いサークルであれば、思い切って印刷に踏み切ることは十分ありえます。

WEB漫画にかぎらずWEBコンテンツは、更新し続けているうちは良いのですが、サイトを閉鎖してしまうと何も残らなかった感が強い。その時の虚しさはかなりのものがあります。しかし総集編という"現物"が手元にあれば、"なにかが手元に残った"という印象を受けるため、本人の心象的にはそれなりに差が出るのではないでしょうか。

また、この厚さになってくると、通常の同人誌のノウハウが通用しないところも出てくるため、『厚い本』専門の印刷ノウハウまとめサイトの需要が今後高まってくると予想しています。



□ 自家用の『総集編同人誌』を作る方法

先日紹介した『オダギリックス』や、同時に購入した地味頁さんの初期短篇集『0205』を見て、自分の読みきり作品もぶ厚い総集編にしたくなってきました。
しかし、当時はいまよりもさらに下手なので、どう考えても100部出ることはありえない。なにかもっと低リスク・低コストで、自家用の総集編を作る方法はないかと考えました。

 ~~~

(A)ポプルスで完全身内用に5部印刷

ポプルスの料金表によると、A5版・200ページの本を5部する場合、印刷費は7,172円。このくらいであれば、ゲームソフトでも買ったつもりで、完全身内用に5部だけ刷ることも可能です。

 ~~~

(B)自力で製本

漫画をプリンタで印刷し、自分で紐や糊などを使って製本することも可能です。ただ、けっこう調べてみたのですが、全く経験のない自分にはどうすれば製本できるのかいまいちピンとこず、結局手が出せませんでした。

 ~~~

(C)製本機を使用する

さらに調べて、『製本機』の存在を知り、思い切って『とじ太くん』を購入。早速使ってみました。

120914 自家製本1

120914 自家製本2

結果的に、8000円強の投資で、わりと良い感じにできた気がします。一冊作るだけならポプルスのほうが安いですが、専用のカバーさえあれば何冊でも作れるのが良い点です。
これに関しては、独立した記事でまた使用レポを書きたいと思います。



試験的に、動画も撮影してみました。



そんなこんなでメチャ長くなりましたが、COMITIAレポを終わります。
今回のCOMITIAに参加して、これから高確率で起こるだろうと感じたことは、

(1)COMITIAはますます発展する(マターリと)
(2)『総集編同人誌』はますます増える


の2点です。順に説明していきます。



□ COMITIAはますます発展する

WEB漫画界とCOMITIAは、ある意味両極端の性質で、比較してみるとそれぞれの特色がハッキリします。

 WEB漫画COMITIA
お金無料有料
流れ早い遅い
爆発力高い低い
未来読めない読み易い
作品形式連載読切
ページ数多い少ない
完結率低い高い
〆切ないある
地域格差ないある
残るものデータ紙の本

ザックリ書くと、WEB漫画はとにかく全てが早く、爆発力が強い。しかし地盤が不安定で、『波にのると異常に強い代わりに、劣勢に回ると極端に弱い』イメージです。COMITIAは逆に、爆発力が弱い代わりに安定感が半端なく、『波に乗っても爆発力は弱いが、鉄壁の安定感を誇る』印象です。

WEB漫画は3年後、いまより圧倒的に盛り上がってることも考えられますし、逆に『WEB漫画全盛期とはなんだったのか』というくらい何も残ってない状態も考えられます。対してCOMITIAは非常に安定感があり、じりじりと勢力を拡大しつつ、3年後もほとんど変わらない姿で存在している可能性が高い。

一発当てるとデカい代わりに、なくなる時も一瞬という世界と、ドカンと当てるのは不可能だけど、3~5年たっても変わらずにいい空気で続いている世界。長期スパンで見ると、後者が安定感をウリにシェアを伸ばすのではないかという気がしています。



長くなったので続きはまた後日…

120902 『COMITIA101』レポ4へ
COMITIA101でGETした本はアタリ率がとても高く、まさに豊作という感じでした。中でも特に衝撃を受けた本を紹介してみます。



□ 『オダギリックス!』(オダギリックス / 小田桐圭介様)

120907 オダギリックス!

サークル『オダギリックス』の作品です。2006年12月の初イベント~2012年1月までの全同人誌を一冊にまとめた総集編で、特筆すべきはその異常な厚さ! A5版・全450ページと存在感抜群。

120907 オダギリックス!厚さ

ジャンプの単行本2冊とほぼ同じ厚さです。

最近はA5版で分厚い『総集編同人誌』が増えてきています。しかし総集編といっても120ページ前後がほとんどで、僕のように一冊250ページ級を出す人は他にいないだろうと思ってましたが、この本は僕のより200ページも厚い。あまりの思い切りの良さに一発で惚れて購入しましたw

小田桐先生は漫画力が非常に高く、作風の引き出しも多く、ほのぼのと心温まる作品から衝撃的なホラーまで、ハイクオリティでバリエーションに富んだ短篇集になっています。ヒロインがエキセントリックでかわいいのも個人的に好みw あとがきには各作品の解説がついており、当時の思いや悩みを知ることができます。

読み終わってまず感じたのは、これは『生きた証』だなぁ……と。最近特に感じるのですが、気を抜くと1年や2年あっという間にすぎてしまいます。過ぎた時間が存在していた証拠は、当時の写真くらいしか残っていません。

小田桐先生の5年間(実際はそれ以上)は、『オダギリックス!』という結晶になって残りました。執筆中は大変なことも多かったでしょうし、この本を印刷・頒布するのにもご苦労があったことでしょうが、この本を作られたことで、ただ通りすぎていく5年間に素敵な『クサビ』を打ち込まれたのだと思います。



□ 同人王単行本と『オダギリックス!』フォーマット

一読者としては上記のような感想なのですが、この本は、僕が出した同人王単行本とページ数が近いこともあって、どうしても同業者(?)の目でも見てしまいますw

『オダギリックス!』は全450ページでA5版・1冊。対して同人王単行本は全500ページ程度で文庫版・2冊。
一冊の分厚い本での出版は僕も考えたのですが、この厚さの同人誌を今まで見たことがなかったため、もしかするとまともに読めないのではないかと不安になり、上下巻に分割しました。
しかし『オダギリックス!』は全然問題なく読めましたし、たぶんこのページ数の印刷形態としては、僕のより『オダギリックス!』の方が様々な面で優れていると思います。

まず上下巻にすると、在庫管理がメチャクチャ面倒になります。また、読者さんも2冊分のお金を払わねばならない。1冊の方が在庫管理が簡単で、読者さんのお財布にもやさしい。おそらく作者の財布にもやさしいと思われます。本の重さと存在感も半端無いため、コレクターズアイテムとしての魅力も強力です。

他にも理由はいくつかありますが、これから500ページ程度の同人誌を出すならば、複数巻に分割せずに、A5版の一冊の本として出した方が良いのではないかと僕は思います。

 ~~~~

ちなみに、『オダギリックス!』の印刷所はポプルスさんです。『オダギリックス!』の他にも、総集編同人誌はポプルスさんが印刷していることが多い。
他の総集編と比較してみるとわかるのですが、『オダギリックス!』は、ポプルスのデフォ設定をそのまま使っているのではなく、おそらくかなりカスタマイズした注文で印刷しているはずです。オフセ同人誌を10冊以上出したベテランならではのノウハウを感じます。

自分は創作ジャンルではほぼコピー誌専門ですが、多少リスクを負ってでもオフセ本を頒布し、いろいろ試して印刷ノウハウを蓄積しておくことが、将来また『厚い本』を出す時に役立ってくるのではないかと感じました。
同人王単行本の時は、印刷ノウハウ皆無の状態で印刷に踏み切ったため、ジョギングすらしてないのに、いきなりフルマラソンを走らされたような感じでした…w



120902 『COMITIA101』レポ3へ
サークルスペース



2012年9月2日(日)、COMITIA101にサークル参加しました(売り子協力:遠投くん)。

・既刊 『同人王・上巻』 → 残2部
・既刊 『同人王・下巻』 → 完売
・『ペーパー』 → 残る

※↑ イベントに持っていった分の結果です。家にはまだまだ在庫あります。

電脳マヴォ効果もあってか上巻がほぼ完売。下巻がちょっと足りなくなった感じでした。下巻が欲しかった方にはご迷惑をおかけして申し訳なかったですが、想像以上に良い結果になりました。

お会いした方やGETした本から刺激を受けた点も多く、超長文になりそうだったので、数回に分けてレポ的なものを書いていきたいと思います。



□ 当日の簡単な流れ

ここしばらくイベント参加は、キャリーカートを使っていました。手で持たなくて良い点は楽なのですが、本の重さもあって使いにくく、ストレスも感じていました。
今回は友人のアドバイスもあり、登山用リュックを使用。キャリーカートに比べると動きやすく、その点のストレスは少ないですが、同人王単行本が全部で10キロくらいあるため足腰への負担が大きく、いまだにヒザが痛い。地蔵をかついでいるような気分でした。

あまりに重すぎて、「これは会場につく前にくたばる」と判断。下巻を予定より5部減らしたのですが、今回は下巻の方が売れ行きがよく、昼過ぎあたりに完売してしまいました。最大のミスだったと思います。

イベント中、昔からの読者さんや、新都社関係の方がいらしてくれたり、逆にコチラからうかがったりしました。今回は珍しくサイレントでこっそり買って帰ることが多かったのですが…w 数年前からネットではお話していたものの、はじめてお会いする方も多く、いい刺激になりました。

あと、やはりCOMITIAは良いイベントですね。会場の雰囲気もいいし、創作ジャンル畑の自分の場合、知り合いも多い。薄い本が厚いのもいいw COMITIA参加者は徐々に増え続けてるらしいですが、今後も当分増え続けるでしょう。

おかげさまでほぼ完売したため、終了後、帰路のリュックは軽く、らくらく帰ることができましたw 荷物さえ軽ければ、キャリーカートより断然楽ですね。

帰宅後、会場でGETした戦利品をボツボツ読み始めてます。ここ数日ちょっとごたついてたので、まだ1/6くらいしか読めてませんが、それでもかなり刺激をいただきました。その話はまた次回にでも…



□ 当日頒布したペーパー

120831 COMITIA101ペーパー2a

※クリックで拡大



120902 『COMITIA101』レポ2へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。